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***Botanic & Environment_Photo***

《 雅羅・/・ 襍囈〝鶯神楽〟》

ウグイスカグラ(鶯神楽 スイカズラCaprifoliaceae
学名:Lonicera gracilipes Miq.  
別名:ウグイスノキ、honeysuckle

2024/02/11 

2024/02/16  ウグイスカグラ(鶯神楽)の花芽 

 

2024/02/18

 

《  身近な里緑地に見る小花 “鶯神楽”  》

在来種(日本固有種)でウグイスが鳴き始める頃、花が咲く。
そんな名の由来の可愛い小花が咲いている、のを偶然見つけた。
ウグイスカグラ(鶯神楽);
日本各地に自生、主に太平洋側山野に生え、樹高2~3メートルになる。
幹は灰褐色、樹皮が縦に裂けて剥がれる。
葉は対生、倒卵形または広楕円形で長さ3~6㎝、幅2~4㎝で葉裏は緑白色。
葉や花冠などに毛がほとんどないものをウグイスカグラ var. glabra 、
毛が多いものをヤマウグイスカグラ var. gracilipes と区別する見解もある、
が中間も多くあり、区別は困難。ミヤマウグイスカグラは萼に腺毛がある。
普通3月から4月に葉腋から花柄を伸ばしラッパ状淡紅色の花を下垂させる。
枝先の葉腋に付いた花は1~2個。花冠は長さ1~2㎝の漏斗形、先が5裂し平開き。
葉や花冠の毛の量には変化がある。雄蕊5個。雌蕊1個。花柄は長さ1~2㎝。
果実は液果。液果は長さ1~1.5㎝の楕円形、6月頃に赤く熟し鳥の餌になる。
種子は長さ4~5㎜の惰円形、褐色。
 
「令和陸年(皇紀2684年)2月18日、記」

《 雅羅・/・襍囈〝今時の木花〟》

 

モクレイシ(木茘枝) ニシキギ科(Celastraceae)
学名:Microtropis japonica (Franch. et Sav.) Hallier f. 

《  備忘録“今の時期にも咲く小低木の花”  》
海岸近くの林に生える常緑性小低木。本州での自生地分布は、限定的。
神奈川県西部(大磯丘陵、渋沢丘陵)、伊豆半島、伊豆諸島。
神奈川県内では高麗山(平塚市)の自生地はよく知られている。
樹皮は、なめらかで灰褐色、多く分枝して高さ数十cmに達する。
枝は木化し、著しくかたい。茎も葉も灰白色の短毛が密生する。
葉は、厚く皮質だがやわらかく対生し全縁で楕円形または卵形。
先は、鈍頭でときに微凹端。基部は、鋭尖形で葉柄に連続する。
シャモジかスプーンの様な形。又、葉の付き方は見事な十字対生。
晩秋-早春にかけ、葉腋から総状または円錐状の花序をだす。
頭花は明らかな柄をもち、筒状花からは異臭を放つ。雌雄異株。
雄木には雄花が、雌木に雌花を付け、共に3~4月に開花する。
葉脈に緑白色の小さな花をつける。花弁五枚。
雄花には雄蕊が5つで目立つ、が退化した雌蕊もある。雌花より大きい。
雌花は、雌蕊が一つ観えるだけで雄蕊は見えない。
 

実は蒴果。中に赤い仮種皮があり、種子が中に。ニシキギ科の特徴か。
 
「令和陸年(皇紀2684年)2月16日、記」

《 雅羅・/・ 襍囈〝朔・紅葉?〟》

カジイチゴ(梶苺)の葉  バラ科(Rosaceae)
学名:Rubus trifidus

 

2021/02/13 泉の森・民家園。

 

かなり前の新治市民の森の黄苺の黄葉葉

 

 

《  “河津桜の花は未だだが、葉の紅葉が見れた泉の森・民家園!?!”  》

朔。月と太陽の黄経差が0°となる日。旧暦では2/10が暦月の朔日。

旧暦の元日。旧暦正月朔日と言っても、何か・・響いてこない。

新・旧どちらにしても真冬、花の少ない季節だ。

そんな中、昨今は、気温が下がらず、シモバシラが見れない。

同じ園内にカジイチゴの葉(多分?)が、紅葉していた。

(梶苺)在来種、庭木としてよく栽培されている。

和名は、葉がカジノキに似ていることからに由。

新茎や新枝には軟毛、腺毛があり後に無毛となる。普通、刺はない。

葉は互生し、やや厚く掌状に3~7裂(5裂が多い)し、重鋸歯縁。

新葉の葉柄や主脈には腺毛があり、後に無毛となる。托葉は、狭惰円形。

ハチジョウイチゴも同じような場所に生え、花や葉がよく似ている。

若い茎に刺があり、茎や葉裏の脈に白毛があり、腺毛はない。

モミジイチゴ(長葉紅葉苺・・広義・・日本固有種)
Rubus palmatus Thunb. var. palmatus( ナガバモミジイチゴ

茎や葉には刺がまばらに生える。茎の刺は曲がらず、葉柄や枝の刺は曲がる。

托葉は、披針形。葉身は、長卵形、重鋸歯縁、掌状に3~5裂し中裂片が特に大きい。

葉の形や鋸歯には変異が多く、切れ込みが少ない場合もある。葉裏は緑色。

 

色々と思い巡らすと、やはり此の葉はカジイチゴの葉、と思える。

 

「令和陸年(皇紀2684年)2月10日、記」

 

 

《 雅羅・/・ 襍囈〝樹の香〟仏像 》

《 木造仏像!!》

平等院鳳凰堂安置、定朝作・・阿弥陀如来坐像(国宝・檜材)

 *     *     *     *     *

ヒノキはスギよりも持ちの良い高級材、東北南部以南各地で植林されている。

中でも「木曽のヒノキ」は有名だ、「木曽の五木」の筆頭にあげられている。

木曽の五木とは、檜、サワラ、クロベ、ヒバ、コウヤマキの5種を指す。

昔、町並み保存のことで、馬籠宿を幾度となく訪れ、そこで檜の事を知った。

檜の樹皮は赤褐色、縦に剥がれ屋根等の「檜皮葺(ひわだぶき)」でしられる。

幹は赤褐色、縦に樹皮が薄く裂けて剥がれ落ち、スギより粗い。

葉は十字対生し側枝は互生して水平につき、鱗片状の葉に包まれ先は鈍頭。

2つ折りの葉と菱形の小さな葉が交互に並び葉裏にはY字形白色気孔線が見える。

雌雄同株。花は4月に開花し雄花は、3㎜位惰円形。 雌花は、4mm程度の球形。

果実は熟すと直径約1㎝、赤褐色になり果鱗が開いて種子を落とす。

種子は2~4個ずつ果鱗の間に入り光沢ある褐色で長さ約3㎜の卵状惰円形。

翼があり、中央にこぶ状の突起が1,2個ある。

和名は「火の木」に由来し、火を起こすためにこの木が使われたと云う。

材木は耐久性があり、建築材として親しまれ杉と並び多く植林されている。

古い仏像に多用された木材(1963年・小原二郎)とされていたヒノキ(檜)。

だが、近年の研究で仏像材の事がより鮮明に分析され判明してきた。

檜材が使われるようになったのは、奈良時代(8世紀)以降だった様だ。

飛鳥時代(7世紀)の仏像では、殆どがクスノキ材である。

これは、中国(隋)の仏像の多くが芳香ある白檀で作られていた事による。

当時、日本には白檀がなく芳香あるクスノキが使われたと推測される。

又、楠の木は成長が早く大木から材を得やすく柔らかい。加工もしやすい。

中宮寺(7世紀前半創建)の国宝「弥勒菩薩半跏思惟像」はクスノキ材使用。

楠の木の幹や葉には精油が含まれ、チップを水蒸気蒸留し樟脳油を得ていた。

樟脳油には約50~60%の樟脳と種々の精油を含む。純粋樟脳は白い結晶物になる。

「仏像の樹種から考える 古代一木彫像の謎」成城学園創立100周年記念シンポジウムにおいて、

古代一木彫の用材樹種についての最新の研究成果が発表された。

「木彫像の用材・樹種」という研究検証テーマは、驚愕であった。
奈良後期~平安前期・純粋一木彫の用材樹種は、殆どが「カヤ」材と判明。

従前、一木彫の多くは「ヒノキ」とされて来たので、驚愕の新事実だった。

その後も、研究が継続され「カヤ」材が用いられた事由等も判明。

用材観の宗教的意味、意義などにも議論が展開されている。

2006年に東京国立博物館で開催された、通称・一木彫展図録に掲載されている。

「仏像用材の材質と樹種」「木材の構造による樹種の識別」では、
木材の樹種判別の科学的調査や、一木彫像等の仏像樹種の科学的判定結果が纏められている。
木彫像の樹種や、「カヤなのかヒノキなのか?」等の分析方法も進歩してる。
我が国の古代木彫像の樹種は、どのように変遷してきたか。
日本の木彫仏の用材に使われている樹種は、飛鳥・白鳳は「クスノキの時代」、
奈良後期・平安前期は「カヤの時代」・平安中期以降は「ヒノキの時代」と断定された。
我が国に於ける一木彫像の始まり奈良時代後期の唐招提寺の伝衆宝王・獅子吼菩薩、
薬師如来などの諸像、大安寺の木彫諸像をはじめ、
平安初期一木彫の代表作、神護寺薬師如来像、元興寺薬師如来像、
これら全てがカヤ材で造られていたことが明らかになった。
一木造の仏像の樹種
一木造乾漆併用像・木心乾漆像の樹種
仏像の制作技法と用材
以上は、共同研究の成果。
クスノキは、古代日本では魂ふりの力をもつとされ、神木、霊木と見做されていた。
クスノキを仏像の材とする考えは、中国からもたらされたのかもしれない。
が、異国の神仏像を我が国で造るには、それに相応しい霊的な樹木が求められた。
日本の神信仰と融合すると宗教的、精神的な意味、魂の力をもつ楠の木が選ばれた。
奈良時代末から平安前期の一木彫像の用材にカヤ材が用いられた理由は、
我が国における一木彫像の成立の要因は、鑑真の来朝が重要な契機となった。
唐招提寺の伝獅子吼・衆宝王菩薩像等が、我が国一木彫像の最初期の作例。
又、純粋一木彫像は木肌を生かした素木像、檀像彫刻の渡来の影響による。
檀像制作についてふれた経典「十一面神呪心経義疏」(天平15年書写)には、
仏像用材には「白檀を用いよ。白檀のない国では栢木を用いよ」と説かれている。
わが国で、この「栢木」にあたる材について、「カヤ」が充てられたとみられる。
鑑真及びその工人が、「栢木」材として日本の「カヤ」を選択したとみられる。
この事が我が国の一木彫用材として「カヤ材」が採用された思想的背景。
ヒノキではなくカヤが選択されたのは、鑑真の活動地域を加味する必要がある。
中国における鑑真の活動地域、揚子江以南地域にはカヤが多く分布している。
カヤをビャクダンの代用材とする考え方があったと推測できる。
平安後期に、カヤ材からヒノキ材に転換していく事由については、
康尚から定朝の辺り大きくヒノキに転換していくと考えられる。
この時代は、大量の仏像が造られた時代で相当量の用材確保が必要となる。
カヤは群生しない。が、ヒノキは大量に存在していた。
奈良時代から建築用材確保のために杣山が設けられていた。
一定の質の材を、確保しなくてはならないことでカヤからヒノキへの転換。
更には、日本独自の霊木信仰、日本のカミとの融合もあったと考えられる。
而して木彫仏を彫るのに、技術と扱いやすさで最適な樹種が選択されたか。
日本書紀には「ヒノキは宮殿に、スギとクスノキは舟に、マキは棺に使え」
と、それぞれの用途を教えしめされている。
仏像の主用材として使われたクスノキ、カヤ、ヒノキの特性や違いは、色々。
木彫仏の用材の樹種特性
 
三つの樹種の木肌・木目と当該材を用いた仏像
 
古代木彫像の用材選択の事由は、多種多様に考えられるが、中々断定はできない。
「中国渡来、伝来の視点」「信仰、霊性の視点」「用材の特性、適材の視点」と複雑。
奈良後期~平安前期・純粋一木彫の用材が、カヤ材であることが判明。
樹種選定では「中国渡来、伝来の視点」「信仰、霊性の視点」と視点が拡大。
仏像に木材が使われる。その木材自体に“香り”がある。
素人的には、新しい仏像から感受する精神性という香りも大切、と思う。
 
「令和陸年(皇紀2684年)1月17日、記」
 

《年頭のご挨拶( ̄ー ̄)ニヤリ。“回復”》

《私心・_・襍囈⇔“ポタリング”》

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明けましておめでとうございます。

今年は、ねずみ年、十干十二支で云えば、庚子(かのえね)。

子年は、十二支の一番始めの年。新しい運気の始まりと言える。

今年は、オリンピックもある。自分の人生で2回めの東京オリンピック

体調不良で回復に務めてきて、漸く医者から許しが出た。

ポタリングを春に再開する準備を始めた。

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画像は、自転車空気入れポンプヘッド。
上奥が開発初期のもの。手前が今仕様のヘッド。
ヒラメ、かつてのロード・MTB・BMXのフレーム名。
かなりマニアックなものだった。再登場を願いたい。
自分の体調と同じで、復活して欲しいのだ。

「令和弐年太簇」

“花見の先触れ花!?!”《森羅・/・万象19-22》

《時節・_・襍感⇔一足先に見ゆる樹花や草”》

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「春」といえば日本では、全国的に桜の花見が各地で繰り広げられる。

花見というより「宴」、春爛漫なる表現がぴったりだ(何故か浮き浮き)。

日本には、固有・原種の桜がある(下記、日本さくらの会より拝借文)。

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サクラは植物学上、バラ科、サクラ亜科、サクラ属の落葉高木または低木の樹木です。サクラ属はサクラ、ウワミズザクラ、スモモ、モモ、ウメ、ニワウメの6亜属に分けられます。一般にサクラとして鑑賞されている花の美しいものは、サクラ亜属に含まれているものです。
日本にはヤマザクラオオシマザクラなど9種を基本にして、変種をあわせると100以上のサクラが自生しており、沖縄には野生化した(といわれるカンヒザクラ)があります。また、これらから育成された園芸品種は200以上もあります。

我が国の山野に自生する野生種の基本種とされる9種と、沖縄のカンヒザクラは下記の桜です。また、これらから育成された園芸品種は、花色は白から濃紅色、花弁数は5から350を越えるものまで、花弁の大きさも小から大と多彩です。

ヤマザクラ(山桜)
我が国の桜の中で最も代表的な種類で、古くから詩や歌に詠まれ親しまれてきました。主に本州中部以南に自生しており、別名シロヤマザクラとも呼ばれます。
■オオヤマザクラ(大山桜)
本州中部以北に自生するオオヤマザクラは、葉や花などの各部分は全体にヤマザクラより大柄です。花色がバラ色でヤマザクラより濃く、別名ベニヤマザクラ・エゾヤマザクラと呼ばれます。
■カスミザクラ(霞桜)
北海道、本州、四国に分布し、ヤマザクラに似ている桜です。別名ケヤマザクラは、花や葉の部位が有毛である場合が多いことからです。同じところでは、花期はヤマザクラよりずっと遅い桜です。
オオシマザクラ(大島桜)
伊豆諸島と伊豆半島南部に自生する桜で、花は白色で若葉と良く調和し優雅な美しさがあります。葉は、塩漬けが桜餅を包む皮として利用されています。
エドヒガン(江⼾彼岸)
本州・四国・九州と広く自生する桜で、花は早咲きです。この桜は長寿で各地に巨木・名木が点在しております。この桜の枝が下垂するものがシダレザクラです。
■チョウジザクラ(丁字桜)
東北地方の太平洋側の低山地、関東地方、中部地方の産地に多く分布します。花弁が小さくがく筒が太く長いその花の形から、「丁」の字を連想させるのでこの名があります。
■マメザクラ(豆桜)
富士・伊豆・房総を中心とする地方に自生する種類で、このため別名フジザクラハコネザクラとも呼ばれています。名のように花は小さく、低木状の木にいっぱい花を咲かせます。
タカネザクラ(⾼嶺桜)
北海道、本州中部以北の亜高山帯に分布する小高木の桜で、ミネザクラ(峰桜)の別名もあります。北海道にみられるチシマザクラはこの桜の仲間です。
■ミヤマザクラ(深山桜)
北海道に多く、南は九州まで見られるが、南下するにつれ亜高山帯に多くなります。開花期が遅い桜で、また花のつき⽅が他の桜とは違う総状花序です。
カンヒザクラ(寒緋桜)
中国南部・台湾に分布するが、古くから琉球列島や⿅児島県に⼊り、石垣島久米島などには野生化していると言われています。花は平開しない鐘形で、色は濃紅色で美しく、公園樹・街路樹などとして広く植栽されています。

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以上の様に園芸種を含めると多様だが、専門家でない限り、大方の区別はしづらい。

一色単に「桜」で括っても問題ないよだ^^)。

桜の種類もさることながら、咲く季節も様々で、

伊豆大室山麓の「桜の里」では年中桜の何がしらが咲いているという。

桜の里近くに「池」</a>という場所があり、田園風景がみられる。

その地に今上天皇が植樹された「おかめ桜」がひっそりと咲く風情は、素朴だ。

以前、そのおかめ桜を観に参った事があった。譲位の年、今年もまた、是非に観に行きたい。

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一昨日、身近な里でカワズサクラが咲き始めているのを見かけた。

そして昨日、ちょっと離れた公園「県立相模原公園」を散歩してみると・・・!!

1本の寒桜が、満開・・・隣の玉縄桜は、咲き始めであった。

公園の地表では、漸くオオイヌノフグリ、仏の座があちこちで観られた。

春の風情は、其処まで来ているがふらふらとほろ酔い加減の足取り!?!