《 雅羅・/・襍囈〝今時の木花〟》
モクレイシ(木茘枝) ニシキギ科(Celastraceae)
学名:Microtropis japonica (Franch. et Sav.) Hallier f.
「令和陸年(皇紀2684年)2月16日、記」
《 雅羅・/・ 襍囈〝朔・紅葉?〟》
カジイチゴ(梶苺)の葉 バラ科(Rosaceae)
学名:Rubus trifidus
2021/02/13 泉の森・民家園。
かなり前の新治市民の森の黄苺の黄葉葉
《 “河津桜の花は未だだが、葉の紅葉が見れた泉の森・民家園!?!” 》
朔。月と太陽の黄経差が0°となる日。旧暦では2/10が暦月の朔日。
旧暦の元日。旧暦正月朔日と言っても、何か・・響いてこない。
新・旧どちらにしても真冬、花の少ない季節だ。
そんな中、昨今は、気温が下がらず、シモバシラが見れない。
同じ園内にカジイチゴの葉(多分?)が、紅葉していた。
(梶苺)在来種、庭木としてよく栽培されている。
和名は、葉がカジノキに似ていることからに由。
新茎や新枝には軟毛、腺毛があり後に無毛となる。普通、刺はない。
葉は互生し、やや厚く掌状に3~7裂(5裂が多い)し、重鋸歯縁。
新葉の葉柄や主脈には腺毛があり、後に無毛となる。托葉は、狭惰円形。
ハチジョウイチゴも同じような場所に生え、花や葉がよく似ている。
若い茎に刺があり、茎や葉裏の脈に白毛があり、腺毛はない。
モミジイチゴ(長葉紅葉苺・・広義・・日本固有種)
Rubus palmatus Thunb. var. palmatus( ナガバモミジイチゴ)
茎や葉には刺がまばらに生える。茎の刺は曲がらず、葉柄や枝の刺は曲がる。
托葉は、披針形。葉身は、長卵形、重鋸歯縁、掌状に3~5裂し中裂片が特に大きい。
葉の形や鋸歯には変異が多く、切れ込みが少ない場合もある。葉裏は緑色。
色々と思い巡らすと、やはり此の葉はカジイチゴの葉、と思える。
「令和陸年(皇紀2684年)2月10日、記」
《 雅羅・/・ 襍囈〝樹の香〟仏像 》
《 木造仏像!!》
* * * * *
ヒノキはスギよりも持ちの良い高級材、東北南部以南各地で植林されている。
中でも「木曽のヒノキ」は有名だ、「木曽の五木」の筆頭にあげられている。
木曽の五木とは、檜、サワラ、クロベ、ヒバ、コウヤマキの5種を指す。
昔、町並み保存のことで、馬籠宿を幾度となく訪れ、そこで檜の事を知った。
檜の樹皮は赤褐色、縦に剥がれ屋根等の「檜皮葺(ひわだぶき)」でしられる。
幹は赤褐色、縦に樹皮が薄く裂けて剥がれ落ち、スギより粗い。
葉は十字対生し側枝は互生して水平につき、鱗片状の葉に包まれ先は鈍頭。
2つ折りの葉と菱形の小さな葉が交互に並び葉裏にはY字形白色気孔線が見える。
雌雄同株。花は4月に開花し雄花は、3㎜位惰円形。 雌花は、4mm程度の球形。
果実は熟すと直径約1㎝、赤褐色になり果鱗が開いて種子を落とす。
種子は2~4個ずつ果鱗の間に入り光沢ある褐色で長さ約3㎜の卵状惰円形。
翼があり、中央にこぶ状の突起が1,2個ある。
和名は「火の木」に由来し、火を起こすためにこの木が使われたと云う。
材木は耐久性があり、建築材として親しまれ杉と並び多く植林されている。
古い仏像に多用された木材(1963年・小原二郎)とされていたヒノキ(檜)。
だが、近年の研究で仏像材の事がより鮮明に分析され判明してきた。
檜材が使われるようになったのは、奈良時代(8世紀)以降だった様だ。
これは、中国(隋)の仏像の多くが芳香ある白檀で作られていた事による。
当時、日本には白檀がなく芳香あるクスノキが使われたと推測される。
又、楠の木は成長が早く大木から材を得やすく柔らかい。加工もしやすい。
中宮寺(7世紀前半創建)の国宝「弥勒菩薩半跏思惟像」はクスノキ材使用。
楠の木の幹や葉には精油が含まれ、チップを水蒸気蒸留し樟脳油を得ていた。
樟脳油には約50~60%の樟脳と種々の精油を含む。純粋樟脳は白い結晶物になる。
「仏像の樹種から考える 古代一木彫像の謎」成城学園創立100周年記念シンポジウムにおいて、
古代一木彫の用材樹種についての最新の研究成果が発表された。
「木彫像の用材・樹種」という研究検証テーマは、驚愕であった。
奈良後期~平安前期・純粋一木彫の用材樹種は、殆どが「カヤ」材と判明。
従前、一木彫の多くは「ヒノキ」とされて来たので、驚愕の新事実だった。
その後も、研究が継続され「カヤ」材が用いられた事由等も判明。
用材観の宗教的意味、意義などにも議論が展開されている。
2006年に東京国立博物館で開催された、通称・一木彫展図録に掲載されている。
日本の神信仰と融合すると宗教的、精神的な意味、魂の力をもつ楠の木が選ばれた。
《雅羅・/・ 襍囈ー 〝リニューアル〟2024年に向かって 》
来年から植物や環境に関係する資料・備忘録を整理掲載をすることにした。
このブログのロゴを上記のようにしたい。
“花見の先触れ花!?!”《森羅・/・万象19-22》
《時節・_・襍感⇔一足先に見ゆる樹花や草”》
「春」といえば日本では、全国的に桜の花見が各地で繰り広げられる。
花見というより「宴」、春爛漫なる表現がぴったりだ(何故か浮き浮き)。
日本には、固有・原種の桜がある(下記、日本さくらの会より拝借文)。
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サクラは植物学上、バラ科、サクラ亜科、サクラ属の落葉高木または低木の樹木です。サクラ属はサクラ、ウワミズザクラ、スモモ、モモ、ウメ、ニワウメの6亜属に分けられます。一般にサクラとして鑑賞されている花の美しいものは、サクラ亜属に含まれているものです。
日本にはヤマザクラ、オオシマザクラなど9種を基本にして、変種をあわせると100以上のサクラが自生しており、沖縄には野生化した(といわれるカンヒザクラ)があります。また、これらから育成された園芸品種は200以上もあります。
我が国の山野に自生する野生種の基本種とされる9種と、沖縄のカンヒザクラは下記の桜です。また、これらから育成された園芸品種は、花色は白から濃紅色、花弁数は5から350を越えるものまで、花弁の大きさも小から大と多彩です。
- ■ヤマザクラ(山桜)
- 我が国の桜の中で最も代表的な種類で、古くから詩や歌に詠まれ親しまれてきました。主に本州中部以南に自生しており、別名シロヤマザクラとも呼ばれます。
- ■オオヤマザクラ(大山桜)
- 本州中部以北に自生するオオヤマザクラは、葉や花などの各部分は全体にヤマザクラより大柄です。花色がバラ色でヤマザクラより濃く、別名ベニヤマザクラ・エゾヤマザクラと呼ばれます。
- ■カスミザクラ(霞桜)
- 北海道、本州、四国に分布し、ヤマザクラに似ている桜です。別名ケヤマザクラは、花や葉の部位が有毛である場合が多いことからです。同じところでは、花期はヤマザクラよりずっと遅い桜です。
- ■オオシマザクラ(大島桜)
- 伊豆諸島と伊豆半島南部に自生する桜で、花は白色で若葉と良く調和し優雅な美しさがあります。葉は、塩漬けが桜餅を包む皮として利用されています。
- ■エドヒガン(江⼾彼岸)
- 本州・四国・九州と広く自生する桜で、花は早咲きです。この桜は長寿で各地に巨木・名木が点在しております。この桜の枝が下垂するものがシダレザクラです。
- ■チョウジザクラ(丁字桜)
- 東北地方の太平洋側の低山地、関東地方、中部地方の産地に多く分布します。花弁が小さくがく筒が太く長いその花の形から、「丁」の字を連想させるのでこの名があります。
- ■マメザクラ(豆桜)
- 富士・伊豆・房総を中心とする地方に自生する種類で、このため別名フジザクラ、ハコネザクラとも呼ばれています。名のように花は小さく、低木状の木にいっぱい花を咲かせます。
- ■タカネザクラ(⾼嶺桜)
- 北海道、本州中部以北の亜高山帯に分布する小高木の桜で、ミネザクラ(峰桜)の別名もあります。北海道にみられるチシマザクラはこの桜の仲間です。
- ■ミヤマザクラ(深山桜)
- 北海道に多く、南は九州まで見られるが、南下するにつれ亜高山帯に多くなります。開花期が遅い桜で、また花のつき⽅が他の桜とは違う総状花序です。
- ■カンヒザクラ(寒緋桜)
- 中国南部・台湾に分布するが、古くから琉球列島や⿅児島県に⼊り、石垣島や久米島などには野生化していると言われています。花は平開しない鐘形で、色は濃紅色で美しく、公園樹・街路樹などとして広く植栽されています。
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以上の様に園芸種を含めると多様だが、専門家でない限り、大方の区別はしづらい。
一色単に「桜」で括っても問題ないよだ^^)。
桜の種類もさることながら、咲く季節も様々で、
伊豆大室山麓の「桜の里」では年中桜の何がしらが咲いているという。
桜の里近くに「池」</a>という場所があり、田園風景がみられる。
その地に今上天皇が植樹された「おかめ桜」がひっそりと咲く風情は、素朴だ。
以前、そのおかめ桜を観に参った事があった。譲位の年、今年もまた、是非に観に行きたい。
一昨日、身近な里でカワズサクラが咲き始めているのを見かけた。
そして昨日、ちょっと離れた公園「県立相模原公園」を散歩してみると・・・!!
1本の寒桜が、満開・・・隣の玉縄桜は、咲き始めであった。
公園の地表では、漸くオオイヌノフグリ、仏の座があちこちで観られた。
春の風情は、其処まで来ているがふらふらとほろ酔い加減の足取り!?!